伊東友香

ひとりごと

  • - 2025.01.19 -

    今年もどうぞよろしく

    認めたら真実味が増す気がして
    知らん顔してたけど
    赤くなった顔が隠せないくらい

    あなたへの想いは
    今年も健在

    どうか、元気で
    今年もどうぞよろしく

  • - 2025.01.19 -

    過去の話

    過去の男との
    あれこれを
    真剣でも遊びでも
    イケててもキモくても
    ばらすのって
    女が廃る

    なんですら
    秘め事は
    自分だけで反芻し
    味気なくなったら
    捨ててしまうよ

  • - 2024.12.26 -

    サンタさんの贈り物

    筆圧高めの「サンタさん待ってます」
    の期待に応えるべく
    六本木のレゴショップに出向く

    お目当てを見つけ安堵したのも束の間
    行列に並び手に入れた
    黄色いラッピングの巨大なプレゼントを抱え
    途方に暮れる

    息子にバレないよう
    どう持ち帰り隠せばよいのやら

    待ちに待った24日の夜
    クリスマスの絵本を読みながら
    寝落ちしてしまい
    危ないところだった

    夜中にふと目覚めてスパイのような忍足で
    クローゼットから取り出した宝物を足元に置く

    これでミッション完了

    親というのは
    子供のために
    いくらでも頑張れてしまうのだ

    サンタさんはわたしに
    楽しい贈り物をくれた

  • - 2024.12.26 -

    自由な人

    息子に
    ママが1番自由だよ
    と、言われる
    君もけっこう自由だよ
    と、体面を保つため言い返す

    自分のやりたいことしか
    やってこなかった

    バレているのだ

    私が疲れている風でも
    イライラしている風でも
    微塵も我慢していないということが

    将来なにか相談されたら
    誰かのせいにする隙がないくらい
    好きに生きなと言ってあげよう

    自分で背負う分が多くても
    山を登れば
    その分空が近くなるから
    空の近くで雨になって
    海に沈めば
    知らない自由が待っているから

    孤独でも楽しいさ

  • - 2024.12.26 -

    片っぽ

    息子の靴下が片っぽ見つからない
    次の洗濯待ちBOXも
    洗濯機の中の取り忘れも
    探したけれどやっぱりない

    ソファの下も
    ベッドの下も
    ついでにゴミ箱も見たけれど
    微塵もない

    なくなるはずがないものがなくなるのは
    イラつくけれど
    まあ、いいか

    なくなるかもしれない
    片っぽが
    なくなるよりは
    ずっとまし

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Photo ノザワヒロミチ