© 2015 itoh yuka
- 2024.11.22 -
数十年ぶりに通った淡島の交差点に
昔よく行ってたバーがまだあって
そのときに付き合ってた人を
思い出す
フラッシュバックみたいに
数々の醜態がよみがえり
同時に
瑞々しく可愛らしい恋だったと
美化もする
元気にしてる?
こっちは、そこそこ
もう、会うことはないけど
好きだよ
- 2024.11.22 -
日が暮れるのが
早くなって
なんだか
寂しい
一日が
一生が
気付かぬうちに
急ぎ足で
終わってしまいそうで
- 2024.11.22 -
あなたが死んだから
今があるんじゃなくて
あなたと生きたから
今がある
ひとりでもふたり
笑顔を汲んで歩くよ
- 2024.11.22 -
寂しいと呟いたら
文句言わないで
と、返されたことがある
ハートから溢れ出た
不純物ゼロの純心を
甘くみるなと憤慨した
今思えばあの人も
寂しかったのかもしれない
子供を産んでから
寂しいがわからなくなってしまった
わたしは
恋をなにで見極めよう
寂しいから恋ってわけじゃないけど
寂しくなるのが恋だから
- 2024.11.22 -
ひとりで生きる覚悟なら
とっくにできてる
だから
いま、君といる
© 2015 itoh yuka