© 2015 itoh yuka
- 2025.04.22 -
烏合の衆に飲み込まれたくないから
多少尖っていないと
その刃先に自らが傷付いて
血を流しても
研いでおかないと
いざという時に
美しい切り花を
美しいまま持ち帰って
床の間に飾るために
- 2025.04.22 -
久しぶりに会った女友達が
「私は私を幸せにすることにした」
と、教えてくれた
宣言通り
美しく元気そうにみえた
カッコよく頼もしかった
女たちは
自力でどんどん強くなっていく
しなやかに世界を揺らし変えて行く
その間
男はなにをしているんだろう
- 2025.04.22 -
トイレットペーパーがなくなっても
次があると思わないで
特にわたしの仕事じゃないから
- 2025.04.22 -
中学生のころ
内緒で連絡先を教えてくれた
理科の先生がいた
身体的にも精神的にも
追い詰められている私を慮って
逃げ場所になろうと務めてくれた
頼らなくてもそのメモ紙が支えになった
今は先生の大人としての優しさが身に迫る
誰かのためにルールを破り危ない橋を渡るときがある
あれこれやかましい時代なら
なおさら
勇気が必要になるけれど
救われたことのある人なら
温度でわかる
やらなきゃいけないときが
- 2025.04.22 -
何度でも
次は違うだろうって
思うのが
人間
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