© 2015 itoh yuka
- 2015.08.05 -
木陰に見え隠れする 一匹の子猫 近づこうとすると逃げ 遠ざかるとそこにいる お腹が空いているのか 人恋しいのか こちらの解釈しだいだが とても気まぐれ 逃げては悲し…
- 2015.08.05 -
黄昏ときは 切ないからそばにいてよ 赤ちゃんみたいに 突然 泣きたくなる この世に突然放り出された 柔肌みたいに こころ 傷つきやすくて 感じやすくて どうしようもな…
- 2015.07.07 -
あなたと離れたら 楽かと思った かかわらず自由になりたかった でも、結局 あなたほど私のそばにいてくれた 人はいなかったし あなたほど私を思ってくれた 人はいなかった いつもい…
- 2015.07.07 -
夜になる少し前に 部屋の電気を消して 空を眺める ライラックブルーが 少しずつ濃くなっていく 灯火が消える前のロウソクみたいで 命が消える前の老人みたいで 泣きたくなる 夕…
- 2015.07.06 -
悲しみをくぐる 空の闇 闇の中で瞬く星は 綺麗 冷たさにふるえる 夜の森 森に訪れる朝は 優しい 乾きにたえる 萎れた葉 葉に落ちる雫は 生きる足音 繰り返される営…
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