© 2015 itoh yuka
- 2020.12.02 -
究極の現実逃避
それは
不倫
逃げ帰ってくる場所が
なければ
意味もない
- 2020.12.02 -
地続きに道があるように
私はあなたへと続いていた
海と太陽が溶け合う夕暮れのように
あなたのひかりで満ち足りた
今、歩けば
崖で行止まり立ち尽くす
今、歌えば
風に吹き消され闇に沈む
寂しいのだな
わたしは
からだの一部が
離れてしまって
- 2020.12.02 -
動悸がする
あなたの足音で
嬉しくて
それとも
嫌で
- 2020.12.02 -
なにも感じない
風の匂いもしない
手の温度もない
光より強い影
なにも見えない
なにも聴こえない
両腕をクロスして
肩を抱く
ひとり
わたし、いま、いきているの?
- 2020.11.04 -
操られるのは御免だ
拙く愛しい心
触れるのを許すのはわたし
© 2015 itoh yuka