- 2024.04.16 -
誰に囚われるでもなく 何に流されるでもなく 私はわたしとしていればいいのだと 青空の下で思った 誰と比べるでもなく 何と戦うでもなく 私はわたしとしていればいいのだと 太陽の下で思った 生まれてただ死ぬのだから 食べてただ眠るのだから 指令を出さずとも 勝手に前へと出る 右足と左足に 感謝と誇りを込めて 風が吹かずとも 勝手になびく 髪と涙を ひるがえして 歩幅を広げれば 美しい流線が浮かぶ ふくらはぎを 見せつけて 土の上で 朝に挑んだ
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