伊東友香

ひとりごと

  • - 2017.12.25 -

    この世の終わり

    蝶のようにひらひらと
    小鳥のように軽やかに
    この森を抜けるから

    静かな湖の畔で
    落ち合いましょう

    そこで
    あなたと夢を見る
    優しく抱かれて水に浮かぶ夕闇

    死んだような青白い肌に
    星のように光る目で
    あなたを見つめるから

    こわがらないで
    着いてきて

    湖の底まで

    この世の終わりまで

Photo ノザワヒロミチ