© 2015 itoh yuka
- 2016.10.12 -
流れていく時間の中で、
ふと立ち止まれば、
いつだって幸せだった。
けれど、今感じている強さには及ばないかも。
それはお腹の赤ちゃんのおかげ。
産まれてくる子が持っている光のパワー。
みんなその子に元気と勇気と笑顔をもらってる。
まだこの世に誕生していないのに、
これだけ凄いんだから、産まれたら最強なんだろうな。
その子をこの世に生み出す、
大事な役目を仰せつかって光栄だよ。
っていうか、気を引き締めて、でもリラックスして
いいお産をしなくてはね。
赤ちゃんも頑張る、私も頑張る。
二人三脚でこの世界でのご対面。
私は父を早く亡くしているせいもあってか、
母親と仲がいい。
生前は父にも舐めるように可愛がられた。
幼少期、つらい思い出はなにもない。
ただただ守られ甘やかされ繭の中でぬくぬくしていた。
何があってもこの人たちが自分を守ってくれると安心しきって。
母がしてくれたように、子供にしてあげたい。
父がしてくれたように、子供を守りたい。
新前お母さんだから、焦らずゆっくり一緒に成長していこう。
何があるかわからない世の中だからこそ、
今をひとつひとつ噛みしめて、
目の前のことを愛おしんでいたい。
子供という光。
自分たちもそうだった。
つないでゆく糸の先にあるものが、なんであれ素晴らしく尊いんだ。
© 2015 itoh yuka